実例一覧 / 結合セルを使わない
結合セルは、作った瞬間がいちばん整って見え、使う瞬間に最も邪魔になります。
セルの結合は、タイトルを中央に置いたり、区分をまとめたりするときに使われます。見た目は整いますが、代償が大きい機能です。結合されたセルを含む範囲は、並べ替えができません。フィルタも正しく効きません。結合された列を参照する数式も書きにくくなります。表を「作る」ときには便利で、「使う」ときに必ず困ります。
タイトルなら、結合せずに左上のセルへそのまま置けば足ります。右隣が空いていれば文字は自然にはみ出して表示されるので、見た目もほとんど変わりません。そもそもタイトルは左端にあったほうが、上から下へ読む視線の起点として自然です。中央に置きたい場合、Excel には「選択範囲内で中央」という配置があり、結合せずに中央寄せができます。
区分のまとまりを見せたい場合は、全ての行に区分名を入れておき、上の行と同じ値のときだけ条件付き書式で文字を薄く落とします。データとしては全行に値が入っているのでフィルタも並べ替えも効き、画面上はまとまりが見えます。装飾で情報を消すのではなく、強弱をつけるだけにとどめる、という考え方です。
すでに結合セルだらけの表を引き継いだときは、まず結合を解除して、空いたセルに値を埋め直すところから始めます。手間はかかりますが、そのあとに使えるようになる機能(並べ替え・フィルタ・ピボット)を考えると、ほぼ必ず元が取れます。