実例一覧 / 濃い背景とダークテーマ
濃い面はいちばん強い装飾です。使うなら1か所だけ、そして文字とのコントラストを必ず確かめます。
「高級感を出したい」と思ったとき、多くの表が黒や濃紺を敷きます。ところが表の中で面積の大きい部分を濃くすると、最初に目に入るのはその帯になり、読ませたい数字が後ろに下がります。印刷すればインクを大量に使い、コピーすれば潰れます。濃い面を使うなら、見出しの1行だけに留め、真っ黒よりも少しやわらげた濃色(濃いグレーやグレージュ)にすると、下の数字と喧嘩しません。
濃い背景に載せる文字は、コントラストを必ず確認します。黒地に金色や濃い青のような組み合わせは、装飾としては目を引きますが、読むには不足しがちです。濃い面には、白か紙色に近い明るい文字を置くのが基本です。
画面をダークモードで使っている場合、表そのものの背景を暗くする必要はありません。表計算ソフトのダークモードはアプリの外枠を暗くするもので、シートの中身まで反転させると、印刷や共有のときに元へ戻す手間が発生します。共有相手が明るい画面で見る可能性があるなら、シートの中は明るいまま作っておくほうが安全です。
どうしても暗い配色で作るなら、罫線とストライプの扱いを見直します。明るい背景で使っていた淡いグレーの罫線は、暗い背景ではほとんど見えません。線は背景より明るい色にし、ストライプは明度差をわずかに取る。明暗が反転すると、これまで効いていた設定はほぼ全て作り直しになります。だからこそ、暗くするのは最後に検討することとして残しておきます。